7月。梅雨も明け、夏本番にさしかかり、これから活躍してくれるのがエアコンですね~!
皆さんはエアコンを新しく買う時、どういう基準で選びますか?
ほとんどの人がエアコンに設定されている『畳数』を目安にして購入していませんか?
つまり12畳のリビングがあるとすると、エアコンも12畳用のものを選ぶということです。
そんなエアコンの畳数基準をガン無視し、LDK+畳部屋=約22.5畳に対して14畳用のエアコンを設置しちゃいました!
選んだエアコンは『白くまくんpremiumXシリーズ2020年モデル(RAS-X40K2Sw)』
2020年白くまくんの中でも上位モデルになります。
結果から言いますと、14畳用のエアコンで十分冷やすことができました!
さらに言うと、LDKと和室だけでなく、玄関や洗面所など1階全体も冷やすことができたのです!
ということで今回は、1階約20坪(約40畳)を14畳エアコン1台で冷やしてみた結果をレポートしてみたいと思います。
1階部分を14畳エアコンで賄った結果
LDK+畳部屋はすぐに冷えた
我が家のLDK+畳部屋=22.5畳については付けてから割とすぐに冷えました。
エアコンもウオーミングアップにもなっていないのではないか?というくらい早いものでした(笑)
1階全体を冷やしてみると
ここからが本題『1階全体を14畳エアコンで冷やすことは出来るのか?』いざ実験!!
我が家は1階20坪、2階が12坪の約32坪の家で、1階を広めにとっている間取りとなっています。(吹き抜けはありません。)
エアコンの位置は赤い丸の部分です。
1階全体を冷やすということは20坪=約40畳を冷やすということになります。
1階全体を冷やす前提条件は以下の通りです。
- 高気密高断熱住宅である
- 全館空調システムはない
- 第一種換気(全熱交換式)
- エアコン設定温度27℃
- 扇風機1台併用
- 室内各扉は開けっ放し
では実際どうなったか見てみましょう!
換気の温度計によると外気温31℃に対して室温が26℃になっています。
洗面所の温度計、湿度は高いですが温度は27℃くらいです。
玄関の温度計は分かりにくいですが、洗面所とほぼ同じくらいでした!
湿度が少し高かったですが1階どこに行っても26℃~27℃で涼しくなっています!
極端に暑い所はありませんでした!
注意点
- 高気密高断熱の家でも閉鎖的な場所は冷えない可能性があります(我が家は開けっ放し)
- 冷気は下に溜まる性質があります。全館空調システムが無い場合、1階のエアコンで2階も冷やすことは難しいです
エアコンの電気代は大丈夫?
14畳エアコンで1階全体を冷やせたからといって、部屋全体を冷やすために過剰運転し、電気代が高くなってしまっては意味がないですよね。
2023年8月版に更新しました!
この白くまくんXは電気代の設定ができ、音声で教えてくれます。
我が家の地域は日中電力約46円/1kWh、夜間電力約34円/1kWhとなっており、エアコンにも設定しました。
現在は24時間付けています。
音声では1か月の電気代をお知らせしてくれます。
2023年8月1日~8月21日までのエアコンが言う電気代は
3,190円でした。
電気代は値上げしましたが、24時間付けっぱなしで1日約150円ほどでした。
余談ですが、エアコンは除湿のほうが電気代が高くつくようです。
高気密高断熱の家では『畳数』に合わせるとオーバースペック
そもそも高気密高断熱の家では、『畳数』を合わせたエアコンはオーバースペックと言われています。
住宅断熱が十分でなかったときの基準
エアコンのカタログを見ると記載されている『畳数』はエアコン選びの時の参考にされる指標ですね。
家電量販店の人も、部屋の畳数に合わせたサイズを勧めてきます。
しかし、エアコンの『畳数』基準は気密性や断熱性という概念がほぼない1964年に制定された基準だそうです。
高気密高断熱の家では外気からの温度影響を受けにくく、また、室内を一定の温度にしてしまえば魔法瓶のように外に温度が逃げにくい性質を持っています。
今と比べ気密断熱性がほぼない家を冷暖房するための基準としたエアコンですので、魔法瓶のような高気密高断熱の家には必要以上の基準(オーバースペック)であるということが判断できます。
14畳エアコンを選んだ理由
本来ならば気密測定を行い、冷暖房効率を計算した上でエアコンの畳数を判断するべきなのですが我が家は気密測定を行っておりませんし、エアコンを選定するための計算も特にしていません(笑)
完全にイシンホームさんを信頼して高気密高断熱の家であると判断しています。
では14畳用を選んだ理由は何か…?
14畳用が省エネ基準達成率やAPF数値が一番高かった
以下は白くまくんの14畳用と18畳用のスペック比較です。
省エネ基準達成率が14畳用では153%、18畳用では132%で14畳用のほうが省エネであることが分かります。
また、1kW当たりの冷暖房能力を表すAPFの数値は高いほど省エネエアコンと言われています。これもまた14畳用に軍配があがりました。
アパート時代6畳用で15畳くらいを賄っていた
私たちはマイホームに引っ越す以前、築30年の3DKアパートに住んでいたのですが、そこではリビング、ダイニング、寝室を6畳用のエアコン1台で賄っていました。
夏はドアを開けっぱなしにして無理やり冷やしていたので
快適と言えるほど涼しくはなく、部屋の端の方はやはり暑さを感じていました。
しかし低気密低断熱の築30年アパートの6畳用で15畳くらいまで頑張れるのであれば高気密高断熱の家で14畳なんて十分では?という感覚がありました。
14畳用エアコンで失敗した時の対応を考えていた
我が家はLDK約18畳+隣接した畳部屋4.5畳=約22.5畳の家族スペースがあります。
当初は最低この共同スペースである22.5畳が冷やせればいいかという軽い気持ちでいました。
エアコンのスペックも良くて、アパート時代からの経験もあり14畳用でいける!と判断していましたが
もしエアコンが思いのほか機能しなかった場合は、4.5畳の畳部屋にエアコンが付けれるよう配線はしてありました。
半分賭けのようなところもありました(笑)
まとめ
- 高気密高断熱の家なら14畳用で約40畳は冷やすことができた!
- 【APF】と【省エネ基準達成率】を見て電気代コスパのいいエアコンを選ぼう!
高気密高断熱の家に部屋の畳数と同じエアコンを買ってしまうと、オーバースペックの上に、初期費用が高くなったりします。
我が家は結果として、14畳用のエアコンを採用してよかったと思っています。
また、冬になると結果が変わってくるみたいですよ!?
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